イギリス|【2025年】永住権(ILR)申請の最新ルール
2025年5月、イギリス政府は移民政策の大幅な見直しを発表しました。
この記事では、最新ルールの変更点を簡単に紹介します。
永住権(ILR)の新しい申請条件とは?
これまでSkilled Workerビザなどの特定のビザカテゴリーでは、5年間の連続した滞在でILRの申請が可能でした。
しかし、2025年からは原則として10年間の連続した滞在が必要となります。
今後の申請に必要なもの
10年間の合法的滞在
10年間合法的にイギリスに滞在している必要があります。
この期間中12か月間のうち、180日以上イギリスを離れていた場合は連続性が途切れたと見なされる可能性があります。
英語力と「Life in the UK」テスト
申請者は、一定の英語力(B1 level)を証明する必要があります。
また、イギリスの歴史や文化・法律に関する知識を問う「Life in the UK」テストに合格することも求められます。
必要書類各種
- 現在のパスポートや有効な渡航書類
- 現在のバイオメトリック・レジデンス・パーミット(BRP)
- 過去10年間のすべてのパスポート
- イギリスでの滞在を証明する書類(例:賃貸契約書、銀行取引明細書、雇用契約書、教育機関からの証明書など)
ILR申請にかかる主な費用
2025年5月現在、 ILR(Indefinite Leave to Remain)を申請する際に必要な費用は以下の通りです。
各費用は今後も変更になることがあるので、実際の申請前には最新情報を確認してください。
申請料
£3,029(2025年4月9日以降の料金)
これは1人あたりの料金です。扶養家族を含める場合はそれぞれに同額の申請料が必要となります。
バイオメトリック登録料
£19.20
申請時にバイオメトリック情報の提供が求められます。
この手続きはUK Visa and Citizenship Application Services(UKVCAS)センターで行われます。
英語力証明テスト費用
£150〜£200(テスト提供機関により異なる)
「Life in the UK」テスト費用
£50
優先処理サービス(オプション)
Priority Service(5営業日以内の結果):£500
Super Priority Service(翌営業日以内の結果):£1,000
その他の移民政策の変更点
2025年の移民政策の見直しでは、ILRの申請条件以外にもいくつか変更が行われました。
- Skilled Workerビザの最低スキルレベルがRQFレベル6(大学卒業レベル)に引き上げ。
- 一般的な給与基準が£38,700に引き上げ。
- 留学生の卒業後の滞在期間が2年から18ヶ月に短縮。
- 英語力の要件が厳格化され、申請者およびその成人扶養家族にも適用。
さいごに
今回の移民政策の見直しは、多くの在英外国人にとって大きな影響があります。
どれも決して簡単ではない条件ですが、将来的に永住を考えている方にとってはイギリス社会全体の持続可能性を重視する流れは悪いことではないかもしれません。
まだ詳しい施行日は決まっていないので、申請を検討している場合は最新情報を常にチェックしておきましょう!
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