イギリス|2024年最新情報。YMSビザの概要と申請方法

この記事では、イギリスのYMSビザについて紹介します。
2024年の変更点や申請手順など、これから手続きを検討している方の参考になれば嬉しいです。

YMSビザとは

YMSビザとはYouth Mobility Scheme Visaの略称で、若者が異文化体験やキャリアアップを図るために一定期間対象国で生活をすることを可能にするビザです。
このプログラムは参加する国々が定めた年齢範囲内の若者に開かれており、文化交流や職業経験を広げる絶好のチャンスを提供しています。

YMSビザの概要

YMSビザの目的は、若者に国際的な視野と経験を持たせることです。
イギリスYMSビザの応募者は、最長2年間働きながら新しい文化を学ぶことができます。

YMSビザの条件

イギリスYMSビザの対象はイギリスと各国との二国間協定に基づいており、応募者の国籍が対象国一覧に含まれているかが第一の条件です。
また、対象年齢は18歳から30歳までとなっています。
さらに健康診断の証明、犯罪歴のない証明、そして滞在中に必要な費用を自己負担できる経済力などの条件が設けられています。

YMSビザとワーキングホリデーの違い

イギリスでは、2008年にワーキングホリデービザ制度が廃止されています。
YMSビザとワーキングホリデーは同じようなものと捉えられがちですが、以下のような違いがあります。

▼ワーキングホリデービザ
若者が他国で生活をしながら学習・就労・観光を目的としたプログラム。(就労時間に制限がある場合が多い)
▼YMSビザ
若者が他国で文化交流をしながら、就労することを目的としたプログラム。(フルタイムでの就労が可能)

YMSビザはあくまでも就労を目的としているため、2年間という比較的長い滞在期間で制限なく仕事を選ぶことができます。
もし学習や観光が目的の場合は、学生ビザ・学生用観光ビザ・観光ビザなどでの滞在も検討してみてください。

YMSビザの申請手順

申請の詳しい条件や手順は、政府のウェブページで確認することができます。
事前にプロセスをしっかりと確認し、適切な準備を行うことでスムーズにビザ申請を行うことでができます。

申請前に準備すべき書類

YMSビザの申請を始める前に、必要な書類を集めることが重要です。
まず、パスポートの残存有効期間を確認し、1年未満の場合は新規に取得することから始めましょう。
つぎに、資金面での条件を満たしていることを証明する残高証明が必要です。
加えて、渡英後の宿泊予定先の住所など初期滞在計画に関する情報も用意する必要があります。
これらの書類を整えることで、申請プロセスがスムーズに進行します。

オンラインでの申請プロセス

申請者は指定された政府のウェブページで必要情報を入力し、書類をアップロードして申請します。
自分でオンラインシステムへ入力しながら手続きを進めていくので、入力情報に間違いがないように注意しましょう。
申請料の支払いもこの時に行われるので、手元にクレジットカードも忘れずに用意しておく必要があります。

▼オンラインプロセス

  1. 申請書の入力
  2. 保険料の支払い
  3. 申請手数料の支払い
  4. 申請書の印刷
  5. ビザセンターの予約

ウェブページは全て英語なので、戸惑うことも多いかと思います。
私はワーホリネットさんの画像付き解説に大変助けられました..!

ビザセンターでの手続きと注意点

オンラインでの申請後、一部の手続きはビザセンターで直接行われます。
指紋採取や証明写真の撮影など、セキュリティに関わる部分では身分を証明するための直接的な対面が求められるからです。
ビザセンターには休館日もあるので、早めに予定を確認しておきましょう。

▼ビザセンター東京

▼ビザセンター大阪

なお、ビザの審査はビザセンターで申請書とパスポートなどを提出したタイミングで開始されます。
オンライン申請をしただけでは、まだ申し込みが完了していないので注意してください。
審査の結果は、ビザセンターでの手続きから約3週間ほどで届きます。

YMSビザの最新情報

ビザの発行条件には年々変更がありますが、2024年度は特に大幅な変更がありました。
これからビザの申請を検討している方は、常に最新の情報を確認するようにしましょう。

ビザ発行条件の変更点

申請の受付方法がこれまでの抽選制から、先着順に変更されました。
また、定員についても1,500人から6,000人に増員となり今後はYMSビザ取得のチャンスが広がったと言えます。

一方で、費用にも変更がありました。
ビザ申請費用と同時に支払うIHSと呼ばれる2年分の移民医療付加金が、2024年の2月より£940から£1552に増額となりました。

YMSビザ申請の費用

ビザの申請費時にはいくら必要になるのか事前に把握しておきましょう。
また、下記以外にも渡英のための航空券や仕事が決まるまでの生活費などが追加されていきます。

ビザ申請にかかる費用の内訳

ビザ申請費用(Application Fee)£298
移民医療付加金(Immigration Health Surcharge)£1,552(£776×2年)
残高証明£2,530
最低でも£4,380は申請時に必要となります。

はじめは何かと出費がかさみますし、何よりロンドンは物価が高いです..。
安い物件を見つけることができたとしても、一か月の生活費は£1,500以上で見積もっておいた方が良いかと思います。

まずは渡英の計画を

ビザの申請が抽選制ではなくなったことで、今後は定員に達するまで各自が好きなタイミングで渡英できるようになりました。
まずは渡英時期を決めて、それに向けてビザの申請準備やイギリスへの引越し準備を進めていきましょう。